NO.53 平成21年度関東ブロック実践研究発表会

平成21年11月21日(土)-22日(日)
於:東京都障害者総合スポーツセンター

関東ブロック各都県政令市における障害者スポーツ活動の取り組みを発表し、指導者間での情報交換等を行い、今後の活動の質的向上を図るとともに指導者同士のつながりを深めることを目的として標記発表会が開催されました。

今年度で2回目になる同発表会でしたが、埼玉県からは昨年度の12人を若干下回る10人の参加があり、全体では計40人程度の参加がありました。

2日間の発表会では、日本障害者スポーツ協会養成研修担当の水原課長から、障害者スポーツ指導者協議会の活動状況と課題について話があり、2007年から登録者数が減少しており、特に20~30代の変動が激しいとの現状報告がありました。それは認定校を多数持っている関東ブロックの変動が大きいことを示し、中でも埼玉県がその中でも一番だということを聞かされると、事務局として何とかしなければと実感しました。

基調講演では、「障害者スポーツと私」と題して、パラリンピック水泳競技金メダリスト成田真由美さんから話を聞きました。発病当時のことから現在までの心の動きや、それに対する水泳への取り組み方の変化。前向きな姿勢に、障害が「ある、ない」といったものを超えて、ひた向きに前に進む姿勢がとても印象的でした。

実践研究発表についても、公的なものではなく自分たちで築き上げてきた、障害のある方のスポーツ実践の場。確かに、中心で運営される方の苦労は図り知れませんが、それを取り巻く人との出会いがキーワードになるような気がしました。また、グループ討議は少人数制を取り入れ、それぞれの現状や悩み、それに対する課題や方向性まで、活発な議論が交わされていました。

来年度もこの時期に、同発表会を開催することは幹事会でも確認されています。全国的にみてもここ数年キーワードとなっているのが「地域」。地域を活性化するためには、地域で活動していただける指導員との出会い・・・・・。やりたいと思っている人に到達するには、まだまだ広報を含めた何が足りないのか?と、昨年度同様考えさせられた研修会でありました。

(事務局)