みんな ちょっとちがっているけれど 同じだね

~ 青毛小学校 ゲストティーチャー授業 ~

令和元年9月19日(木)久喜市立青毛小学校にて「蓮青毛小学校 ゲストティーチャー授業」が開催されました。参加者60人、障がい者スポーツ指導員1人、その他スタッフ4人の合計65人です。障がい者スポーツ指導員が行った内容は、講演会「みんな ちょっとちがっているけれど 同じだね」をテーマに2年生児童60名に行いました。

得られた成果としては、

1.久喜市スポーツ推進委員協議会、久喜市教育委員会、青毛小学校との関係深化

2.久喜市におけるインクルーシブ教育の体験

2020オリンピック・パラリンピックが開催されることに伴い埼玉県では次世代を担う子供たちの心の中に良い遺産(レガシー)を残すことを実践する教育が行われています。それに応じ久喜市では青毛小学校において「始動!パラリンピックプロジェクト」という特別活動学習の中で、障がい者アスリートの経験を基にインクルーシブ教育を進めたい。小学生を対象に講演をして欲しいとの依頼が久喜市教育委員会を通じて寄せられました。

講演用の資料は県東北部説明用のパワーポイントの講師説明部分を膨らませてすり合わせ用のパワーポイントを作成することからスタート。1回目の打合せで、担当の古田主幹教諭から「始動!パラリンピックプロジェクト」の説明を受け、事前作成したすり合わせ用のパワーポイントを基にイメージ合わせやその他資料の確認、2回目は授業で使用するパワーポイントとその他資料として埼玉県オリパラ課からいただいたオリパラ資料の受け渡し、プロジェクターやパソコンなどの機材準備をお願いしました。

講演会(授業)は2F教室で2クラス60名の小学2年生、担任2名、主幹教諭、校長が同席。あっという間の50分でした。廊下ですれ違うとき挨拶を必ずしてくれる、私から「バリアフリーってどういうこと?」との質問に、エレベーター、点字ブロック、音楽が鳴る信号など具体的に答えてくれるなどとてもしっかりしています。そして、小学2年生は孫同然、癒されました(笑)。

授業終了後、落合校長から青毛小学校は埼玉県のインクルーシブ教育のモデル校のひとつであり、その進め方や状況はHPにて公開している。障がいのある児童とない児童が「場」を同じくするということではなく、①一人一人に丁寧に最適な支援を提供すること。②みんなで一緒に学ぶことが出来る環境をつくること。のために「授業のユニバーサルデザイン化」に取り組んでいると説明いただきました。その他、条件付きですが教室をデイサービスの高齢者に開放しているなど地域コミュニティの拠点としての機能を発揮していると思いました。私の小学校時代は障がいがあるというだけで養護学校に通っていました。インクルーシブ教育を受けた子供たちが障がい者や高齢者を当たり前のように受け入れてくれる、いまはよい時代になったと思います。

( 東北部:寺方克彦 )