★小西千穂子さん★(H24・5月号)

今回のリレー訪問は、昨年鴻巣で障害者スポーツ指導員(初級)の資格を取った小西千穂子さん。

小西さんが講習会を受けようと思ったきっかけは、3つ。1つ目は、テレビで、片腕のない少年が器用に野球をやる姿を見て感動したから。2つ目は、5年前に障害(精神)を発症したお子さんが、スポーツが大好きだから。そして3つめはお子さんの障害のことなどを勉強をしているうちに、障がい者スポーツの指導をしてみたいと思い始めたから。パソコンで講習会のことを知ると、迷わず応募したそうです。

資格を取得してからは、交流センターの事業やわいわい大会にボランティアとして参加。今はいろんな種目にチャレンジしているそうです。特に力をいれているのが、アーチェリーと夏休みの子どもの水泳教室。今年は初心者のための朗読の講座にもチャレンジする予定です。「障がい者スポーツは自分の進むべき道。やっと見つけました。」そう語る小西さんの目は輝いています。

またボランティアをしていて、同じ指導員の方々と知り合い、輪が広がることも、利用者さんや参加者の方々からもいろいろなことを教えてもらえるのことも、魅力だそうです。

昨年体験されたボランティアの中でも、特に秋に行われた「埼玉県ふれあい地域振興事業」の「ふれあい野球教室」では、浦和学院高校の選手たちが、優しく、的確に障がい者の子どもたちに指導している姿を見て、すばらしい!と感激したそうです。「こうやって、同じ場所で障がい者と健常者一緒に活動することはとてもいいことですし、きっとお互いの財産になると思います」、と語ってくれました。

小西さんの夢は、障害者と一緒になってスポーツを楽しむこと。そして地域で、障害者と健常者が一緒になってスポーツする機会を作りたい、ということです。

取材をして、小西さんの礎いしずえになっているのは、かつて学園祭で聞いた障がい者の方々の歌の歌詞かもしれません。「自分たちも同じ人間、みんなと変わらないんだ。」