★田中亮造さん★(H27.10.20)

今回のリレートークは、所沢市在住の田中さん。

田中さんは国立リハビリテーションセンターに勤務する理学療法士さんです。か~こと待ち合わせした場所に、現れた田中さんは、シャツに黒のジーンズ、すらっと背が高く、見るからにスポーツマン、実際学生の時はずっとサッカーをやっていたそうです。

みなさんは、「あ~、田中さんはサッカーをやっていてきっとケガがつきもので、それで理学療法士になったのかな」なんて思いませんでしたか?か~こは、そんな質問をしてみました。ところが意外や、理学療法士の資格を取ろうと思った理由は、この職業が「楽しそう」で「面白そう」だったからだそうです。サッカー時代は実はケガは一度もしたことがなかったとのことでした。
 高校生の時、ネットで理学療法士のことを調べていて、この職業は常に変化があり、病気や年齢やケガも違う、まったく同じ病状の人はいないし、それにどうやって対応するか、自分が治療した結果がぴったりはまった時はきっとすごくうれしいだろうと思い、この道に進んだそうです。

 そして大学で資格をとるとどこに就職しようかと考えました。総合病院やクリニック、介護施設など、いろいろな道はありましたが、田中さんは、脊髄や頚椎損傷の方や、切断の方が社会復帰する支援をしたいと思い、現在の職場である国立リハビリテーションセンターを選びました。

 田中さんは理学療法士として今年で3年目。障がいを負った方が日常生活を送れるように身体機能の回復を訓練するのが仕事です。その人に合った可動域を広げる訓練や、筋肉トレーニングなど、効果的な治療法を選択したり、判断する仕事を日々患者さんに寄り添い行っています。田中さんはこの仕事が大好きでとても楽しいと話してくれます。

治療は医師、看護師、作業療法士、ケースワーカー、心理療法士、運動療法士、言語聴覚士などを交えチームで行います。学生時代の実習の指導員には10年やってやっと一人前だと言われました。今は知識や技術を付けて一人前になり、しっかり診られるようになりたいです、と目をキラキラ輝かせて語ってくれました。 

田中さんが障がい者スポーツ指導者の資格を取ったのは 1年前、患者さんに障がい者スポーツを教えてあげられたら、そんな気持ちで受講しました。興味のあるのは、車いすバスケやラグビー、ブラインドサッカーです。

 田中さんは、自分も障がい者に接するまで知らないからよくわからない、怖い、そんな思いがあったそうです。ですから私たちはもっと障がい者のことを「知る」ことが大切だと言います。そうすればもっと分かるし、分かり合える、と。か~こ、ふか~~くうなづいちゃいました。

障がい者スポーツへのアプローチは人それぞれかと思います。田中さんのように医療から入る方もいらっしゃれば、最近の流れではスポーツ推進委員さんがユニバーサルスポーツとして障がい者スポーツに関わる方もいらっしゃいます。

 田中さんは今年2月に開催された「次世代ヤングリーダー座談会」の参加者でもあります。参加してみると医療とは全く関係のない学部の学生たちが、いろいろな場面で障がい者スポーツにボランティアとして関わっているのを知り、みんなすごく熱いなと感じたそうです。田中さんの仕事が「チーム」で行うように、私たちもいろいろな立場や年代の方が適材適所いえ、「適財適所」として関わっていけるようになったらいいなあとか~こ感じました。

 最後にか~こから、「どうやったらもっと若い人がボランティアとして手伝ってもらえるようになるでしょう?」と質問を投げかけると、「行ったら楽しそうだなあ~って思ってもらえることかなあと」。一人で行って気まずかったらどうしよう、そんな気持ちを起こさせないような工夫が大切ですね。そして参加したら何をするのか事前に知らせることも必要です。例えば企画や運営をやるのが好きな人もいるし、指導者としてやりたい場合もある、田中さんの場合は一緒に交わって体を動かしたいそうです。

 そして「まずは行ってみて、そのスポーツをやってみるのがいいですね。自分が好きな障がい者スポーツを見つけてやれるといいです。好きじゃないと続けられないですからね。」田中さん、素敵な理学療法士になってくださいね、か~こ応援していま~す!