★山森澄子さん★(H26.5.15)

「おはようございます!」
山森さんの元気な声と笑顔に会場が急にぱぁ~っと華やぎます。今日は「草加パリポリレクリエーションの集い」の研修会。5月18日に草加市民体育館で開催されるこのイベントの打ち合わせに県内各地から指導員やスタッフの方々が集まりました。今回のリレートークは春日部在住の山森澄子さん。
 山森さんが障害者スポーツ指導員の資格を取られたのは平成14年。そしてそのきっかけになったのは、平成7年、保育所に勤めている時に、小学校における多動児へのサポートを頼まれたことでした。その子とどのように接したらよいのか、向き合ったらよいのか、最初は全くわからなかったそうです。しかしそのうち多動のお子さんをよく観察していると、例えば本の読み聞かせ、好きなことや興味のある場所には止まる、そしてどんな行動も理由があってやっている、ということに気づいたそうです。それから山森さんは、よく行動を観察する、怒らない、その子の気が済むまで待つ、一個の人間として接する、そして毅然とした態度も必要だと感じるようになりました。

 そして山森さんは、もっと自信を持って接することができるようにと障害者スポーツ指導員の資格を取ります。彼らは曲を弾いてあげると、そのうちそれを真似して引けるようになりました。ラジオ体操も毎日続けていたら一人でできるようになりました。旧庄和大凧マラソンにも希望者と共にチャレンジしました。教え込むのではなくこちらがやり続ける根気が大切、障害があるなしで区別してはいけない、どんな人にも心から取り組むこと、人としていかにその尊厳に対応するかなどを、障害のある子どもたちから学び、また自分たちも頑らねば、と勇気をもらったそうです。

 山森さんは現在、乳幼児から高齢者、障害者の方々まで幅広い支援活動をしていらっしゃいます。そしてレクリエーションコーディネーター、福祉レクワーカー、ラジオ体操一級指導士など数えきれないぐらいの資格も持っています。それは、皆さんが楽しめるプログラムを提供するためには日々勉強が大切だと感じるからです。また、山森さんはご自分が指導された後には必ずみなさんからご意見やアイデアをお聞きして「山森ノート」に記録し、今後に活用しているそうです。このように山森さんは大変な努力家でもあります。

 これから活動を始めようかなと思っていらっしゃる指導員の方へ山森さんからメッセージです。「一歩踏み出してみると、普段生活している中でまったく知らないことを知ることができますよ。知らないことを知ることはとっても楽しいですよね。どうぞ障害のある方とスポーツや文化面など楽しんでください。あなたの世界がひろがりますよ。」

 山森さんのモットーは「笑顔と元気」だそうです。やっぱり!!か~こ納得!!ぱぁ~っと華やぐ笑顔で元気に挨拶をしながら部屋に入ってくる方がいらしたら、皆さんそれはきっと山森さんです