~自分も楽しめそう、面白そうと思うものから~ ★岩田 茂さん★

こんにちは、か~こです。今回は松伏町の岩田茂さんをご紹介します。待ち合わせ場所に行くと、「はい、私、どのようなことをお話すればよろしいのでしょうか」と、会うなりとてもかしこまった様子。もしかして少し緊張されている?はたまた、か~こが怖いと思われている?(笑)お話していくにつれ、お口も滑らかに。どうりで、岩田さんは小学校の先生でした。

さて、今から20年度程前、当時は学校の先生も地域のスポーツ推進委員(旧体育指導員)となり、地域活動に参画していたそうです。岩田さんは地域の体育イベントのスタッフとして学校から派遣されていた経験や、子どもたちに陸上の指導をしていたことなどからスポーツ推進員にならないかと、校長先生が白羽の矢を向けました。岩田さんは、最初はあまり気が進まなかったそうですが、いざスポーツ推進委員の集まりに行ってみると、まず準備運動から違っていてびっくりしました。大人に対しての体の動かし方への言葉の伝え方や指導の仕方が、ご自分が今まで子どもに教えていたやり方と全く違うと感じたからです。「学校教育」から今度は「社会教育」へと、新たな視点や考え方を岩田さんはここで初めて知りました。そして学校の教員以外の方、異業種の方や地域の方々とふれ合うことの新鮮さや楽しさに気づき、スポーツ推進委員としての活動がどんどん面白くなっていきました。

平成23年にスポーツ基本法が改正されたのを機に、松伏町のスポーツ推進委員の中からも、障害者スポーツ指導員の資格をとってほしいという要請があり、平成24年に初級を受験、その後3年後には中級にも挑戦しました。

そうそう、みなさん「さいかつぼーる」ってご存知ですか。さいかつぼーるは、「フラバール」というボールを使った同名の競技を基に、2008年に埼葛(さいかつ)地区で考案された新しいスポーツですが、なんと岩田さんはこの考案者のお一人だそうです。子どもからお年寄りまででき、さらに普段スポーツをしていない方にもスポーツの楽しさを伝えることも目的としているそうです。まさに生涯学習、そして生涯スポーツの推進をされている岩田さん。

現在の岩田さんは、学校を退職されましたが、「ほら」と見せていただいたスケジュール帳には予定がびっしり。スポーツ推進員としての会合や活動、障害者スポーツ指導員としてのボランティア、例えば、放課後子ども教室、高齢者吹き矢教室、障害者施設公民館での卓球バレー教室、スポーツの広場、他市のスポーツイベント等、と毎日大忙し。

障害者スポーツ指導員を取得されてまだ活動がなかなかできていない方へメッセージです。「まずは、自分も楽しめそうだな、面白そうだなと思うものを選んではどうでしょうか。そして障害のある方とのコミュニケーションを楽しんでください。次はどんな工夫をしたら喜んでもらえるかなと考えるきっかけになります。」

さて、岩田さん、明日はどちらへ?

(記:佐伯加寿美)