NO.109 障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を

 

~H26年度全体研修会~

2015年3月14日(土)、講義と実技の2部構成で、「全体研修会」が交流センターを会場に開催されました。

前半の講義は「日本パラリンピアンズ協会会長の河合純一氏」から、『日本パラリンピック現状と課題』を、お話ししていただきました。河合氏は、小学生~今までに4人の指導者との出会いがあり、その年代やその立場その状況によって自分が求めていた人も違う。そのタイミングの出会いに意義があり、夢を形にすることができたそうです。

「東京パラリンピック開催が決まり、おもてなしの精神などのソフト面を、レガシー(遺産)として2020年以降も継承していくことが大切。その為に、障がいの有無に関係なく何が出来るか考え、皆でアプローチしていきましょう。」と結ばれました。

後半の実技は、場所を体育館に移動し「日本ブラインドサッカー協会ダイバーシティ事業部長の井口健司氏」から、『視覚障害者の指導』を学びました。

井口氏は、参加者にアイマスクを配付し、いくつかのワークショップを展開してくれました。「人間が得る情報の8割は視覚からと言われており、ブラインド状態のコミュニケーションだからこそ、多くのことに気づき、感じることができる。ブラインドサッカーは、多様な個性の尊重、仲間との信頼関係の構築、チャレンジ精神の醸成などが得られるので学校関係や企業の研修で高い評価を受けている。」と紹介していただきました。

研修後、直ぐにでも現場指導に生かしていきたいとの声がありました。

参加者の感想

・河合先生の水泳や指導者との出会い、パラリンピックへの思いなど貴重な話を聞くことができ参加して良かった。

・自身がやったことのないスポーツであっても、経験のないことを自覚し、できる方に素直に教われば、「指導する時にどうすればできるようになるのか見付けられる。それが指導者の役目」と伺い、やりながら覚えれば良いのだと、気持ちがはれ楽になりました。

(海老名千恵子)